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色は匂へど 散りぬるを
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
この世は未だ、不確かなまま。
朧げな世界の夢中、狂ひ、祭る。
砂上の楼閣、夢の外。
分かった気になったことで分かれた社会
”持続可能”という大旗、我が世誰そ、常ならむ。
「さようならだけが、人生だ」
そう云った海風の風合い。流れ星。
これからはじまるのは
人が植物に輪廻する世界
僕らは新たな生命観を見つけに
植物と再び出会い直す。
生まれて
在りて
滅するだけじゃない
巡って
祝いて
美しむ
さようならだけじゃない物語。
RingNe
人が植物に輪廻する世界で、終わり方を探す物語
ーアメミヤユウ/体験作家
人は死後、植物に輪廻することが量子化学により解き明かされた。
この時代、人と植物の関係は一変した。
植物の量子シーケンスデバイス「RingNe」の開発者、春は青年期に母親を亡くし、不思議な夢に導かれてRingNeを開発した。植物主義とも言える世界の是非に葛藤しながら、新たな技術開発を進める。
幼少期に病床で春と出会った青年、渦位は所属するDAOでフェスティバルを作りながら、突如ツユクサになって発見された妻の死の謎を追う。
森林葬管理センターの職員、葵は管理する森林で発生した大火災に追われ、ある決断をする。
巡り合うはずのなかった三人の数奇な運命が絡み合い 世界は生命革命とも言える大転換を迎える。
前作「KaMiNG SINGULARITY」に続き新たな生命観を立脚する、植物と人間とAIの生命を巡る物語。
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