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色は匂へど 散りぬるを


有為の奥山 今日越えて

浅き夢見じ 酔ひもせず

​・

この世は未だ、不確かなまま。

朧げな世界の夢中、狂ひ、祭る。

砂上の楼閣、夢の外。

分かった気になったことで分かれた社会

​”持続可能”という大旗、我が世誰そ、常ならむ。

「さようならだけが、人生だ」

​そう云った海風の風合い。流れ星。

これからはじまるのは

人が植物に輪廻する世界

僕らは新たな生命観を見つけに

植物と再び出会い直す。

生まれて

在りて

滅するだけじゃない

巡って

祝いて

美しむ

さようならだけじゃない物語。

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